いい絵本み〜つけた!!

 シリーズ絵本の主役は「アイドル」!?

今までも「シリーズ絵本」は数多く紹介していますが、まだまだすばらしい「シリーズ絵本」はあります。
 そこで今回は「シリーズ絵本」を特集して紹介します。おそらく誰でも知っているであろうもの、最近登場したもの、古くからあるものなど、それぞれですが、是非自分のお気に入りのシリーズ、「アイドル」を見つけてください。 

 

ばばばあちゃんシリーズ
            読み聞かせるなら  4・5才〜
            自分で楽しむなら   6・7才〜

 『せんたくかあちゃん』(7で紹介)でも有名なさとうわきこさんの代表作シリーズ。
 植えてもらったスイカの種が「なんだスイカの種か。」と何度も掘り返され、言われ続け、とうとう怒ったスイカの種がいっぺんに伸び、実を作る『すいかのたね』や、お掃除がいつの間にか泥遊びになってばばばあちゃん一人で大遊びする『どろんこおそうじ』などがあります。
 どこか意地悪なところもあるけど、やっぱり優しい(または憎めない)、どこにでもいそうでやっぱりいない、ばばばあちゃんの活躍や、ばばばあちゃんの周りで起こるちょっと不思議で微笑ましい出来事が、おもしろおかしく描かれているシリーズです。

たこやきマントマンシリーズ
             読み聞かせるなら  3・4才〜
             自分で楽しむには  5・6才〜

 以前テレビアニメも放映されていたのでご存知の方も多いと思いますが、子どもたちの大好きな「たこ焼き」を主人公にしたシリーズです。(アニメより絵本の方が前からあります)
 このシリーズは、、赤(リーダー)、青、緑、黄、ピンクの、合計5人のたこ焼きを模した「たこやきマントマン」が、時にはピンチに陥りながらも意地悪で困った怪獣をそれぞれの得意技でやっつける、という、ちょっと乱暴な言い方をすれば(ロボットこそ出てきませんが)「戦隊もの」の絵本です。
 たこやきマントマンもかわいく、物語も明快、そして、でてくる怪獣もとても愛嬌があるので、比較的小さいお子さんから楽しむことができるシリーズです。

バーバパパシリーズ
             読み聞かせるなら  4・5才〜
             自分で楽しむには  6・7才〜

 大きなピンクのかわいいおばけ、「バーバパパ」が主人公のシリーズ。
 フランソワの庭で生まれた「バーバパパ」は、大きすぎる姿のため、動物園に入れられてしまいます。しばらく動物園の檻の中で暮らしますが、ある日自分が、「何にでも自分の思うように自由に自分の姿を変えられる」、ということに気がつきます。
 この「バーバパパ」とその家族がおりなす物語と、微笑ましい活躍が描かれているシリーズです。

ピーマンマンシリーズ
             読み聞かせるなら  3・4才〜
             自分で楽しむには  5・6才〜

 アンパンマンやたこやきマントマンが「子どもが大好きな食べ物(アンパンマン・たこ焼き)」をヒーローにしたシリーズであるのに対し、このシリーズはあえて「子どもが大嫌いな食べ物(ピーマン)」を主人公にしたシリーズです。
 内容も、生活の日常の悪習を怪獣などにたとえ、それを青いマントのピーマンマンがやっつけるといったものが多く、「食育絵本」(偏食をなくす・食べる意欲を育てるための絵本)、「生活絵本」(望ましい生活習慣を教えるための絵本)としての性格が強いシリーズです。

ピーターラビットシリーズ
             読み聞かせるなら  2・3才〜
             自分で楽しむには  4・5才〜

 描き込まれたかわいいうさぎが主人公のシリーズ絵本の古典。
 「かつて家庭教師だった人の子どもへのプレゼント」という私的なものだったのですが、今でも読み次がれている世界的ベストセラーです。(同じような形態の絵本に『ちびくろサンボ』があります。)
 服やエプロンを着ていたりと、かなり擬人化されてはいますが、ちょっとした仕草などがウサギの生態を実によくとらえていて、「こんなウサギ本当にいるかも…」とまで感じさせてくれます。

ひとまねこざるシリーズ
             読み聞かせるなら  4・5才〜
             自分で楽しむには  5・6才〜

 何でも真似をしたがるコザルが主人公のシリーズです。
 私たちが何気なくしていることを、何でも真似をするコザルの姿にほほえみ、また、真似をされる私たちの行動の「おかしさ」をも考えさせてくれます。

ピーターシリーズ
             読み聞かせるなら  5・6才〜
             自分で楽しむには  6・7才〜

 「ピーターシリーズって何のシリーズ?」と感じられる方も多いと思いますが、『ピーターのいす』や『ピーターのくちぶえ』などを代表作とするシリーズと言えば、納得されると思います。
 妹が生まれ、かつて自分が使っていた家具が次々と塗り替えられていくのを見て、まだ塗り替えられていない椅子と犬のウィリーをつれて家出をしようと考える『ピーターのいす』をはじめ、きびしさとやさしをを込めた眼差しでピーターの心身の成長を描いているシリーズです。
 原色を中心とした独特な色使いと、美しいコラージュ(貼り絵)も魅力的です。

きかんしゃトーマスシリーズ
             読み聞かせるなら  5・6才〜
             自分で楽しむには  6・7才〜

 「ひらけ!ポンキッキ」や「ポンキッキーズ」で長年テレビ上映され、おもちゃなども多く販売されている大人気シリーズです。
 主人公のトーマス、パーシー、ゴードン、ヘンリーなどの蒸気機関車のほか、ディーゼル機関車、ヘリコプター、牽引車など、実に多くの乗り物が登場します。
 しかし、その多い登場人物みんなそれぞれが実に個性豊かで、その多さを感じさせず、逆にその多さによって彼らの生き生きとした日常を感じさせてくれます。
 ようやく言葉を覚え始めた子ども(特に男の子)が、大人にも分かりにくいちょっとした違いを見つけて見分けたりと、様々な乗り物への興味を育んでくれるシリーズです。

チャーリーブラウン(スヌーピー)のシリーズ
             読み聞かせるなら  6・7才〜
             自分で楽しむには  9・10才〜

 「スヌーピーがでてくる本」と言えば、ほとんどの人は分かるであろう、という世界的に有名なシリーズです。
 「絵本」ではなく、「漫画」というイメージが強いですが、絵本も数多く出版されています。
 とはいえ、ほとんどの絵本も漫画同様、かわいい絵とは裏腹に宗教(キリスト教)色が強く、ウィットとブラックユーモアがちりばめられているので、小さなお子さんには、ちょっと難しいかもしれません。が、同時に、このシリーズ独特の間(ま)に慣れて、心地よく感じられてくると、「ついついまた読みたくなる」、そんな不思議な魅力は(漫画版と同じように)あります。
 テレビなどでも放映されていますので、お好きな方は原作や絵本版も手に取ってみてください。


他のシリーズ絵本
                         カッコ内は紹介している番号です

アンパンマン各種絵本(1)

ねずみくんシリーズ
      りんごがたべたいねずみくん(1)
      ねずみくんのチョッキ(7)

すしあざらし(1)

ノンタンシリーズ(2)

14ひきのねずみシリーズ(3)

うさこちゃんシリーズ(4)

ぐりとぐらシリーズ(4)

ころわんシリーズ(5)

地雷ではなく花をください(6)

こぐまちゃんシリーズ(7)
     
しろくまちゃんのほっとけーき(5)

11ぴきのねこシリーズ(8)

ハリーシリーズ(8)

だるまちゃんシリーズ(11)

あかちゃんのあそびえほんシリーズ(14)


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