いい絵本み〜つけた!!
年齢表示はあくまで目安です
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ノンタンシリーズ
読み聞かせるなら 2・3才〜
自分で楽しむなら
4・5才〜
「ぶらんこのせて」、「あっかんべ〜」、「たんじょうび」、「サンタクロースだよ」などなど、次々と名作が並びます。
ノンタンの自由奔放な行動・言動により、時に「情操教育に悪い」として批判されることもありますが、子どもが持ちやすく、めくりやすい大きさ、独特かつ親しみやすい絵、メロディのようなせりふなどにより、これまで20年以上の長きにわたり、子どもたちの成長を見守ってき、これからも見守り続ける絵本であることには違いないと思います。
アンパンマンシリーズ
読み聞かせるなら 2・3才〜
自分で楽しむには 4・5才〜
※ ただし、種類により異なります
アンパンマンは、絵本に限らず、紙芝居、アニメ(ビデオ・映画を含む)、舞台など、様々なメディアで活躍し、男の子・女の子を問わず人気の高い正義のヒーローです。
「おなかの空いた人には自分の顔をちぎって食べさせてあげる」という、どこかユーモラスでありながら仏教的布施を感じさせる内容、他の登場人物(?)も「ジャムおじさん」、「カレーパンマン」、「しょくぱんマン」、「バイキンマン」、「ドキンちゃん」などに加え、「カビるんるん」、「ようかんマダム」など、分かりやすく個性的な脇役も人気の的です。
おたまじゃくしの101ちゃん
読み聞かせるなら 2・3才〜
自分で楽しむには 4・5才〜
ある日、いちべいぬまにかわいい101匹のオタマジャクシが生まれました。
お母さんが101匹の子どもたちをつれて遠足に行っている途中、101ちゃんがいなくなっていることに気がつきました。お母さんは、慌ててメダカさんやかわとんぼさんたちに聞いてみますが、分かりません。
101ちゃんを捜して更に沼のおくを探しに行くお母さんですが、たがめにおそわれてしまいます。
果たして、お母さんと101ちゃんは無事帰ってこれるのでしょうか?
池や沼にいる様々な動物たちが登場する、カエルのお母さんと101匹のオタマジャクシにとっての「大事件」のお話です。
いないいないばぁ
読み聞かせるなら 0・1・2才〜
自分で楽しむには 2・3才〜
同じような作品がたくさん出ていますが、私の記憶では「松谷みよ子さん文/瀬川康男さん絵」のものが最初だったように思います。
私の保育所でもそうですが、子どもがおそらく「絵本」として最初にふれることとなる可能性が高いものの一つだろうと思います。
まだ歩くことの出来ない赤ちゃんからお薦めの絵本です。
ぐるんぱのようちえん
読み聞かせるなら 4・5才〜
自分で楽しむには 6・7才〜
象のぐるんぱは、「何か他の人に役に立つことがしよう」と考え、お皿屋さん、お菓子屋さんなどにいって、皿の作り方やお菓子の作り方などを教えてもらいます。でも、自分の大きさに合わせて作ってしまうので、他の人たちには大きすぎ、「役立たずなもの」になってしまいます。
悲しくなってしまったぐるんぱですが、この「役立たずなもの」と、「役立たずなものを作ってしまう役立たずな自分」をつかって、幼稚園を作ることを思いつきます。
「役立たずなものもないし、役立たずな人もいない!」という強烈なメッセージが伝わってくるすてきな絵本です。
藤井フミヤ、堂本光一主演の「天使の消えた街」でとりあげられ、話題となりました。
しょうぼうじどうしゃ じぷた
読み聞かせるなら 4・5才〜
自分で楽しむには 6・7才〜
ある消防署にはしご車ののっぽくんと、高圧車のぱんぷくんと、救急車のいちもくさん、それからジープを改良したじぷたがいました。
じぷたには、のっぽくんのように高いビルの火事を消せるようなはしごも、ぱんぷくんのように水圧を高くするポンプも、いちもくさんのようにけがをした人を運ぶような設備もありませんから、町の子どもたちもじぷたには目もくれません。
ところがある日、山の上で火事が起こります。道が狭いため、のっぽくんもぱんぷくんも行くことが出来ません。じぷたなら消火することが出来るでしょうか?
いろんな車に興味を持ち始めた子どもにお薦めの絵本です。
戦争について考えてみましょう
8月は戦争について考えてみる良い時期です
まちんと
読み聞かせるなら 6・7才〜
自分で楽しむには 7・8才〜
広島の原爆を描いた絵本。
原爆の恐ろしさ、悲惨さを、「まちんと・・・、まちんと・・・(もうちょっと『トマトが欲しい』)」と言いながら亡くなり、その死後今も鳥となり、「まちんと・・・、まちんと・・・」と鳴きながら飛び続けることとなった3才の女の子を通じて描いています。
必要最低限の文字と絵により、原爆の恐ろしさ、悲惨さがいっそう駆り立てられる絵本です。
かわいそうなぞう
読み聞かせるなら 7・8才〜
自分で楽しむには 8・9才〜
第2次大戦中、上野動物園の動物たちの運命を描いた絵本です。
空襲におびえる中、「危険である」という名目で上野動物園では多くの動物たちが次々と毒殺されていきました。
そのような状況下、3頭の象も毒殺しようとしたのですが、賢い象たちは毒の入った餌を食べようともしませんし、かといって安楽死用の注射針は象の硬い皮膚を貫くことができません。
しかたなく餌をやらないことにしましたが、切ない声で餌をねだったり、覚えた芸を見せてご褒美を求めたりしますが、餌をやることは出来ず、日に日にやせ細り、死んでしまいます。
史実であるが故に、戦争の切なさ、哀しさをより深く考えさせてくれる名作です。