いい絵本み〜つけた!!
                             年齢表記はあくまで目安です

ぽんたのじどうはんばいき
                    読み聞かせるなら   4才〜
                    自分で楽しむには   5・6才〜

 森の中に住むたぬきのぽんたは、ある日おもしろいことを考えつきます。それはじどうはんばいきをつくることです。欲しいものを紙に書いてもらって、それを見て自分で作るというシンプルなものですが、大評判になります。ところがある日、「ともだちがほしい」という注文が来ます。さてぽんたはどうするでしょうか?
 賀茂川保育所の貸し出し絵本でも大人気の一冊です。

ちいさなクレヨン
                    読み聞かせるなら  4才〜
                    自分で楽しむには  5・6才から

 ある日「小さくなったからもういらない…!」と男の子に捨てられた小さな黄色いクレヨン。クレヨンは悲しくなりますが「僕にも出来ることがあるはずだ!」と、家を飛び出し男の子の古くなった靴をきれいに塗ってあげたり、道ばたの石を塗ってあげたりします。どんどん小さくなっていくクレヨンですが、「まだ何か出来るはずだ!」と、空へと飛び立ちます。
 約20年ぶりに復刻出版され、テレビなどにも紹介された心温まる絵本です。

葉っぱのフレディ
            
読み聞かせるなら  7・8才〜
                   自分で楽しむには  9才からおとなまで

 アメリカの著名な哲学者、レオ・バスカーリアが書いた生涯でただ一冊の絵本。
 春生まれた葉っぱのフレディが、夏大きくなり、秋紅葉し、冬枯れていく様子が、美しい写真とともに描かれています。
 「いのち」のうつろいと再生について、大人たちにはじっくりと、子どもたちにはさりげなく考えさせてくれる絵本です。
 森繁久彌が朗読をしたCDでも話題になりました。

3びきのやぎのがらがらどん
                   読み聞かせるなら  4・5才〜
                   自分で楽しむには  6・7才〜

 こわいばけものトロル(トロール)が住む川の上の橋を、3匹の山羊の兄弟がらがらどんが機転を利かせながら渡っていくノルウェーの民話です。
 ちょっとおどろおどろしい挿し絵、山羊とトロル掛け合い、独特の擬態語、そして意外な結末が印象的な一冊です。

きれいなはこ
                   読み聞かせるなら  1・2才〜
                   自分で楽しむには  3・4才〜

 独特なちぎり絵とシュールな内容が魅力のせなけいこさんの代表作。
 非常に簡潔で分かりやすい内容ながら、読み手の声の抑揚などで、幾通りも楽しめます。
 また、登場するものも、「きれいなはこ」・「わんちゃん」・「ねこちゃん」・「おばけ」と少なく、かたことが話せるようになったお子さんからお薦めできます。

りんごがたべたいねずみくん
                   読み聞かせるなら  4・5才〜
                   自分で楽しむには  5・6才〜

 リンゴが食べたくて、木を見上げるねずみくん。それを横目に、とりくん、さるくん、ぞうくん、きりんくんなどが、空を飛び、あるいは木に登り、また、長い鼻や首を使ってリンゴをとっていきます。
 そこへ現れたあしかくん。一見何の取り柄もなさそうですが、いったいどうやって木に実っているリンゴをとるというのでしょうか?
 簡潔な文がかえって想像力をかき立ててくれます。

さっちゃんのまほうのて
            読み聞かせるなら  5・6才〜
            自分で楽しむなら   7・8才〜おとなまで

 先天性の「障害」により、右手の五指がないさっちゃん。幼稚園のままごと遊びで「手のない子はお母さんにはなれない!」と言われ傷つきますが、お母さん、お父さんの愛情、弟の誕生により、少しずつではありますが癒されていきます。
 「障害」を自分で意識して絶望する心情、また、周囲の子の「この子はわたしたちと違う!」と、排除しながらも、しだいに受容していく過程が、子どもの視点で非常にこまやかに描かれています。
 お家の人を含め、是非一度は読んでいただきたい一冊です。

すしあざらし
            読み聞かせるなら  5・6才〜
            自分で楽しむなら   7・8才〜おとなまで

 アザラシに寿司のネタを乗せたような奇妙な姿をしたすしあざらしが主人公。(想像はしにくいですが、一度見れば忘れられないようなかわいらしさ?です。)
 文字はあまりなく、またそのかわいい姿ゆえ、子どもたちでも楽しめますが、現在は疲れた大人たちの間で大人気となっています。
 私の友達お薦めの絵本です。


ちょっと一言

 子どもが自分で楽しむことも絵本の楽しみ方の一つですが、やはり読み聞かせること、いっしょに楽しむことが大切です。
 やっと字を読むことができるようになった子どもは字を追うばかりで内容が理解できないこともありますし、字をすらすらと読むことができるようになった子どもにとっても、読む人の愛情と声の抑揚など、すべてが一体となって心に残るものです。
 「読めるんだから自分で読みなさい!」と突き放さずに、たまにはひざにのせていっしょに楽しむのも良いスキンシップになると思います。


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