いい絵本み〜つけた!!

 ここでは、みなさま及び管理者により絵本を簡単に、少しずつ紹介させていただきます。尚、年齢の表示はあくまで目安です。

すてきな3人組
            読み聞かせるなら  4・5才〜
            自分で楽しむなら   5・6才〜

 黒マントに黒い帽子の強盗3人組。ラッパ銃、こしょうふきつけ、そして真っ赤な大鉞の3つを手に、金・銀・宝石を次々と強奪していきます。
 ある日、いつものように驚かせて財宝を奪おうとすると、馬車の中にはみなしごの女の子、ティファニーちゃんが一人、他にえもの(財宝)はありません。
 えもののかわりに隠れ家に連れ帰ったティファニーちゃんに、今まで集めた財宝の使い道を聞かれ、3人組は途方に暮れます。使い道なんて全く考えてなかったのです
 シンプル(かつシュール)な絵・シンプルな文でありながら、スピード感あふれ、次の頁を開くまで次にどのような展開になるか全く分からない構成が魅力的です。

しろくまちゃんのほっとけーき
             読み聞かせるなら  1・2才〜
             自分で楽しむには  2・3才〜

 こぐまちゃんシリーズ(未紹介)でも有名な若山憲さんの作品。
 イラストのようなかわいらしい絵で、ホットケーキを作り、食べるまでが描かれています。
 絵本を広げた一面に、たくさんのフライパンと、その上で徐々に焼けていくホットケーキ、そしてそのホットケーキの状態を擬音語のみであらしている箇所は、シンプルながら斬新であり、本物のホットケーキが焼けるまでを見ているようです。
 また、できあがったホットケーキは、子どもにも本当においしそうに見えるようで、絵本を読んでいると「食べ(る真似をし)に」きます。

クイールはもうどうけんになった
             読み聞かせるなら  6・7才〜
             自分で楽しむには  7・8才〜おとなまで

 6月のある朝、ラブラドール・レトリバーのクイールは、他の4匹の兄弟たちといっしょに生まれました。
 そのクイールが、生ませの親(犬の両親)、育ての親(ある程度大きくなるまで盲導犬候補犬を育てる訓練所が委託した家庭)、そしてしつけの親(盲導犬訓練所のトレーナー)という関係の中で、人の温かさを感じながら、視覚障害者にとって友であり、心を明るくしてくれる目でもある盲導犬へと成長していくさまが丁寧に描かれています。
 写真家秋元良平さんの愛情が伝わるモノクロの写真も魅力的な、盲導犬への理解を深めてくれる写真絵本です。

そらいろのたね
             読み聞かせるなら  3・4才〜
             自分で楽しむには  5・6才〜

 ゆうじが宝物の飛行機で遊んでいると、きつねがやってきました。きつねは、飛行機がほしくなり、自分の宝物の「そらいろのたね」と交換しようと言いました。
 ゆうじが交換したその「そらいろのたね」をまくと一軒の小さな空色の家がはえてきました。その家はだんだん大きくなっていき、ひよこが、ねこが、ゆうじの友だちが「わたしにぴったり!」と次々に空色の家に入っていきます。
 それを見たきつねは、無性に悔しくなって「みんな出ろ!これは僕の家だ!!」とみんなを追い出してしまいます。
 ところが・・・・。
 空想が広がる一冊です。

ちいさなヒッポ
             読み聞かせるなら  4・5才〜
             自分で楽しむには  5・6才〜

 川辺のパピルスの茂みで生まれたカバのヒッポは、お母さんの側を離れたことがありません。
 お母さんといればなにも恐いものはありません。お母さんのように大きなカバに、ちょっかいを出そうとするものはいないからです。ヒッポはお母さんに教えてもらったカバの言葉でいろんな動物に話しかけます。
 ところがある日・・・・・・・。
 力強く、迫力がある版画で、(擬人化されていない)カバの生活がみごとに描かれています。

ころわんシリーズ
             読み聞かせるなら  3・4才〜
             自分で楽しむには  4・5才〜

 かわいい子犬ころわんは、いろんなことに好奇心いっぱい。目に入るもの、聞こえるものすべてが不思議でなりません。
 ころわんが生まれて初めて経験するいろんなことが、ころわんの視点で描かれており、その視点が子どもの共感を呼んでいるシリーズ絵本です。
 淡い色中心で、ころわんの暖かそうな毛並みまで感じられる絵も魅力的です。

おじさんのかさ
             読み聞かせるなら  3・4才〜
             自分で楽しむには  4・5才〜

 『100万回いきたねこ』で有名な佐野洋子さんの作品。
 おじさんは、黒くて細い立派な傘を持っていました。出かけるときはいつも持っていきますが、どんなに雨が降っても、他の人の傘に入れてもらっても、自分の傘はさしません。濡れるからです。
 ところがある雨が降った日、やっぱり立派な傘が濡れるのが嫌で木の下で雨宿りをしていると、小さな男の子と女の子が「あめが ふったら ポンポロロン あめが ふったら ピッチャンチャン」と歌っているのが聞こえました。「本当かな?」と、とうとうおじさんは傘をさしてみることにしました。
 不思議な雰囲気をもっている絵本です。


読書の秋です!
                              保護者の本に対する姿勢が、子どもの本に対する親しみを育みます
    おとなも本を読みましょう
                  尚、「難しい度」は管理者の主観です(5点満点)

家族の食卓
             難しい度  ☆
             前(4)回にちょっと難しい本を紹介したので、今回は漫画にしてみました。

 『東京ラブストーリー』、『同級生』などで有名な漫画家、柴文ふみさんが家族をテーマに描いた漫画で、現在(2000年10月)3巻まで出版されています。
 著者独特の細やかな心理描写で、平穏な家族によぎる一抹の不安、また逆に破綻寸前の家族が子どもを媒介にして次第に修復されていくさまなど、様々な家族に起こる様々な「事件」とその顛末が描かれています。
 また、1話、もしくは2話完結のショートストーリーを集めたものなので、何巻から読んでも楽しめるようになっています。


続いてこれまでの絵本の紹介を見る
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