いい絵本み〜つけた!!

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 ここでは、みなさま及び管理者により絵本を簡単に、少しずつ紹介させていただきます。尚、年齢の表示はあくまで目安です。

ちいさなたまねぎさん
            読み聞かせるなら  2・3才〜
            自分で楽しむなら   5・6才〜

 人気絵本作家せなけいこさんの作品。
 台所でネズミにかじられたジャガイモさんが泣いています。
 「私もかじられるかも・・・」と恐れながらも、「今度ネズミが来たらみんなでやっつけよう!」と、野菜たちと食器たちは団結します。そして夜になり、ネズミが現れます。食器たちの攻撃を次々とかわし、とうとうネズミは野菜たちに守られたジャガイモさんの前に来ます。
 果たしてジャガイモさんは、またかじられてしまうのでしょうか・・・・。

たんじょうびいつ
             読み聞かせるなら  2・3才〜
             自分で楽しむには  5・6才〜

 今日はわたしの誕生日。
 わたしは、すずめに、ネコに、犬に、タンポポに、次々と「たんじょうびはいつ?」と聞いていきます。
 すずめにも、ネコにも、犬にも、そしてタンポポにも誕生日があり、またそこにはそれぞれの背景があります。
 人間、動物、植物など、種別は関係なく、みんな同じように生きていて、同じ「いのち」を共感している、そのすばらしさを自然に描いているほのぼのとした絵本です。

ぼくおばあちゃんのこになってあげる
             読み聞かせるなら  6・7才〜
             自分で楽しむには  8・9才〜

 ひろくんの家は山の村にあります。ひろくんのおばあちゃんは、毎日坂の下の園の停留所まで送ってくれます。
 優しいおばあちゃんですが、時々変なことがあります。ひろくんを「よしお」と呼ぶのです。「よしお」はひろくんの父さんの名前です。
 そんなやさしい「ときどきむかしのくににいってしまう」おばあちゃんが、突然いなくなります。いつも行くところ、どこを探しても見つかりません。やっと見つけたとき、ひろくんは・・・・。
 同じ痴呆症状を扱った絵本として、『わすれないよ、おばあちゃん』(6)もあります(ただし、症状から考えると、前者は欧州、米国に多いアルツハイマー病で、当著は日本に多い脳血管性痴呆だと思われます。そのため内容も含めて、当著の方がより「日本的」であると言えます。)が、当著は前者ほど難しくなく、子どもなりにおばあちゃんの痴呆症状をそのままに受け入れていく過程が、子どもの視点で丁寧に描かれている考えさせられる絵本です。

プレゼント
             読み聞かせるなら  9・10才〜
             自分で楽しむには  11・12才〜

 『五体不満足』で一躍有名になった乙武洋匡さん作の絵本
 ユウタは、小学6年生です。ユウタは手と足がほとんどありません。あまりたくさん歩けないので、普段は車いすにのっています。
 そのユウタが、ごく普通の(健常者の)学校で、遊び、学び、友だちとふれあって成長していくさまが、クラス対抗の駅伝大会をクライマックスとして描かれています。
 この絵本は、作者の乙武さんが巻末で語っているように、「車いすにのる子どもたちが、あたりまえのように学校にいる。」そんな願いを込めて描かれた、この本を手に取ってくれたすべてのひとへの「プレゼント」です。

ぼくのはなさいたけど
             読み聞かせるなら  5・6才〜
             自分で楽しむには  6・7才〜

 こぐまのトトは森の中の秘密の場所に花畑を作りました。
 種をまいて、毎日水をやって世話をするうち、どんどん大きくなって、つぼみがつきました。トトはそのつぼみが開いたら、その花でおおきな花束をつくって、お母さんの誕生日にあげようと思います。
 ですが、「いち、にぃ、さん・・・・」数えてみると、花が少なくなっています。次の日も、次の日もトトの「とらないでください」の文字もむなしく、花は少しずつ減っていきます。トトは誰が大事な花をとっているか隠れて見張ることにしました。
 すると・・・・。
 心が温かくなる絵本です。
 

ゴリラのパンやさん
             読み聞かせるなら  4・5才〜
             自分で楽しむには  5・6才〜

 秋の終わり、ゴリラが丘の上にちいさなパン屋さんを開きました。
 美味しそうなパンのにおいにつられて、いろいろな動物たちが次々とお店をのぞきに来ます。ですが、みんな怖そうなゴリラの顔を見てびっくり!逃げ出してしまいます。
 悲しくなったゴリラは一晩考えて、いい方法を思いつきました・・・・。
 異質な他者を外見だけで判断する大人と、「友だちを見分ける心の目」を持った子どもたち。この絵本には、この大事な「心の目」をなくさずにいてほしいという願いが込められています。

おさびし山のさくらの木
             読み聞かせるなら  10・11才〜
             自分で楽しむには  10・11才〜おとな

 おさびし山には、一本の立派なさくらの木がありました。春には美しい花を咲かせ、やがて散っていきます。
 そこに旅人が通りかかります。旅人がこのさくらの木に散った花の行方を訊ねたところ、さくらの木は「生命(いのち)のもとにかえる。」と、また「別れも永久の別れではなく、生命(いのち)はめぐりめぐり、また生命(いのち)の花が咲くときに遇うことができる」と答えます。
 旅人は、また旅を続け、春になった頃、旅を終えようと思った旅人は、もう一度あのさくらの木に会いたくなりました。ところが、おさびし山に行ってみると、そこには美しい花を咲かせているはずのさくらの木は跡形もなくその姿を消していました・・・・・・。
 連綿と、大河のようにゆったりと、しかし確実に続いてゆく生命(いのち)の一回性と連続性の不思議が、おさびし山のさくらの木と、旅人との交流を媒介として描かれています
 人気俳優奥田瑛二さんが、絵を描かれています。

ことばがいっぱい言葉図鑑
             読み聞かせるなら  5・6才〜
             自分で楽しむには  6・7才〜

 人気絵本作家五味太郎さんが描いた、日本で初めての言葉の絵事典
 前半部分は子どもの生活が画面いっぱいに広がっていて、ただぼんやり絵を見ているだけでも楽しく、「ついでに」言葉の意味を知ることができます。
 それに対し後半部分は、その言葉をアイウエオ順に並べカットで示していて、文字通りの「絵事典」となっています。
 第1巻の「うごきのことば(動詞)」をはじめとして、「ようすのことば(副詞)」、「かざることば(形容詞)」など、10巻が刊行されています


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